パチッ


手慣れた手つきでホックを外す弘樹



いつも聞き慣れているはずの音に美香は体を震わせた



もう美香は弘樹を見ることさえ出来なくなっていた



弘樹の唇が優しく美香の乳房を包み込む



『ハァ…ぁん…ぁ…』



美香の甘い吐息が静かな部屋に響き渡る



『優しくするからね』



弘樹が美香の耳元で囁いた


その時だった



あの日の悪夢が頭を過ぎってしまった



………