碧依はそこそこ

成績が良かった。

だからいつも、

担任には気に入られていたが

学校には馴染まなかった。

担任も いじめに気付いて

いる様子はなかった。

碧依も 

言い付けるつもりも

無かったし、

誰かに救ってもらうと

言うことも諦めた。

ずっと 長い間、

一人で溜め込んで、

気付いた頃には、

自傷癖が身についた。

それはあまりにも

悲しく、

そして 

間違った解消法だった。