今日で、5日目かな。
泰斗が風理の所に通うようになって。
風理の所から帰ってきた泰斗はいつも嬉しそうな感じがあったけど昨日は特に嬉しそうだったな。
鼻歌なんか歌っちゃってたし。
あいつなんかいつもぶすっとしてるからびっくりしたけどきっとあれが本当のあいつなんだと思う。
今日も出掛けて行ったな、風理のとこに。
「…色が入ってる。」
近くの旧式井戸から絵の具を溶くために水を汲んで戻って来ると風理が開きっぱなしにしてあったスケッチブックを覗き込みそんなことを言っていた。
「あ、うん。昨日家で少し塗ったんだ。」
「上手だね。」
「…ありがとう。」
絵を褒められた事は実の所よくあったけど、嬉しくて顔が熱くなったのは初めてだった。
他愛のない会話。
進む絵筆。
空は柔らかい空色で、カラッとしていて屋根の陰に入っていると涼しくて気持ち良かった。
泰斗が風理の所に通うようになって。
風理の所から帰ってきた泰斗はいつも嬉しそうな感じがあったけど昨日は特に嬉しそうだったな。
鼻歌なんか歌っちゃってたし。
あいつなんかいつもぶすっとしてるからびっくりしたけどきっとあれが本当のあいつなんだと思う。
今日も出掛けて行ったな、風理のとこに。
「…色が入ってる。」
近くの旧式井戸から絵の具を溶くために水を汲んで戻って来ると風理が開きっぱなしにしてあったスケッチブックを覗き込みそんなことを言っていた。
「あ、うん。昨日家で少し塗ったんだ。」
「上手だね。」
「…ありがとう。」
絵を褒められた事は実の所よくあったけど、嬉しくて顔が熱くなったのは初めてだった。
他愛のない会話。
進む絵筆。
空は柔らかい空色で、カラッとしていて屋根の陰に入っていると涼しくて気持ち良かった。