見つけた!

屋上の一番はしっこのところに、ツメ襟の学ラン姿の男のコの姿を発見することができたんだ!!


あたしの思いが通じたのか、どうやらロムは最悪の選択肢だけは取らないでいてくれたみたい。

ロムがいた。

屋上には確かにロムの姿があった。

だけど無事なのかどうかは分からない。

それというのも彼が屋上で倒れていたからだ。いや倒れていたというよりは“大の字”になって寝っころがっていると表現したほうがいいのかも。


とにかくダダダッと彼に駆け寄るあたし。


「うわ、ビックリしたっ…」

突然現れたあたしによほど驚いたのか、彼はビクッとして上半身を起こした。

「な、なに、やってんのよ、こんなところで!?」

ハァ、ハァ、ハァ…

まだ呼吸の乱れが治らない。それに頭のクラクラとスロー・アップしそうなくらいの気持ち悪さも…。