ロムがキクチ・ヨーコに好意があることを知った日の翌朝、あたしは予定よりかなり早い時間に家を出た。
でも向かった先は学校ではなくロムんち。
ロムに恋のサポートをしてあげることをいち早く伝えてあげたかったからだ。
だけど迎えに来たあたしに、おばさん(ロムの母親)は、もうロムはもう学校に行ったあとだと教えてくれた。
慌てて学校へ行くあたしだけど、いざ教室に入ってみると、そこにロムの姿はなかった。
拍子ハズレで気が抜けたように入り口付近で立ち尽くしていると、そこにちょうど“ユー”こと近藤 勇(コンドウ・イサミ)が登校してきた。
小さい頃から見慣れている鼻のあたりの“そばかす”は、自分が“勇(イサミ)”っていう男のコみたいな名前であることを気にしている彼女にとって、そのことと同様……いやソレ以上に彼女が気にしていることだったけど、7年ぶりに間近で見る彼女のそばかすは、ある種の懐かしい風景でもあった。
「あっ、おはよう、ユー♪」
満面の笑顔で言うあたし。
「お、おはよう、アイ…」
対する彼女は一瞬表情を輝かせたけど、すぐに少しおびえたような表情になり、そそくさと自分の席へと向かってしまった。
でも向かった先は学校ではなくロムんち。
ロムに恋のサポートをしてあげることをいち早く伝えてあげたかったからだ。
だけど迎えに来たあたしに、おばさん(ロムの母親)は、もうロムはもう学校に行ったあとだと教えてくれた。
慌てて学校へ行くあたしだけど、いざ教室に入ってみると、そこにロムの姿はなかった。
拍子ハズレで気が抜けたように入り口付近で立ち尽くしていると、そこにちょうど“ユー”こと近藤 勇(コンドウ・イサミ)が登校してきた。
小さい頃から見慣れている鼻のあたりの“そばかす”は、自分が“勇(イサミ)”っていう男のコみたいな名前であることを気にしている彼女にとって、そのことと同様……いやソレ以上に彼女が気にしていることだったけど、7年ぶりに間近で見る彼女のそばかすは、ある種の懐かしい風景でもあった。
「あっ、おはよう、ユー♪」
満面の笑顔で言うあたし。
「お、おはよう、アイ…」
対する彼女は一瞬表情を輝かせたけど、すぐに少しおびえたような表情になり、そそくさと自分の席へと向かってしまった。