日曜日。AM6:11――

翌朝、駅のホームの椅子に、ふたりして並んで座ってケータイのアド交換をした。


…といっても、あたしのは電池切れで、ご臨終状態だったから、とりあえずメモっとくことにした。


「そーいやさぁ、ユーってコ、日曜日の朝は遅くまで寝てるタイプ?」


なんでココでユーの話題になるのか、あたしには全然分からなかった。

でも、この時間、彼女が起きているかどうかと訊かれれば…、

「たぶん、もう起きてると思うけど」

…と答えるあたしがいた。

「彼女の父親は厳しいヒトだから、土曜だろーが、日曜だろーが、祝日だろーが、毎朝、早起きさせて、彼女に自宅の庭で剣道の素振り100本をやらせているはずだから」

「そっか。じゃさ、今から電話してみろよ」

そう言って彼が自分のケータイをあたしに差し出してくる。

「いいよ…」

そう答えながらも、何げに画面の表示を見ると、そこにはこう表示されていた。