やっぱり静かで落ち着き払ったような言い方だった。

「ふざけて軽々しく“死ぬ”とか言うもんじゃねぇ」


「あたし別にふざけてなんか……ホントに生きてるのが辛くてっ…」

「もういい、それ以上なにも言うなっ!」

話してる途中だったのに、それ以上なにも言えなくなってしまった。


突然―――



突然、寝ているあたしに覆いかぶさるようなカタチで、彼があたしにキスをしたからだ。



ビックリして“火事場のクソ力”とばかりに彼を思いっきり突き飛ばすあたし。

すると、まさかあたしにこんなリアクションをされると思っていなかったのか、まったくの無防備状態だった彼は、いともたやすくベッドの上から転がり落ちてしまった。

「イテテテテ…」

しこたま腰を打ったみたいで表情を歪めている彼だけど、そんな彼をにらみつけてあたしは言った。