結局、帯刀先生に注意された翌日、ロムは学校に姿を現さなかった。
でもデカ島のケータイには『あしたはちゃんと学校に行くから』ってメールが届いたという情報をGetしていた。
翌朝、いつもより早く家を出たあたしは、電車の線路脇の路肩に自転車を止めると、持ってきていたアイスピックを自転車のタイヤにブスッと突き刺した。
プシュー…
見る見るうちに後ろタイヤがへこんでしまう。
「あと4、5分ってところかな…」
ケータイ画面の時計をチラリと見てつぶやくあたし。
7分後―――
自転車に乗ったロムが姿を見せる。
「ロム。たいへんだよぅ。自転車パンクしちゃった」
そう言って彼の前に飛び出すけど、彼は大きくハンドルをきって、あたしを避けて通り抜けてしまう。
「ア~ン、どうしよう……こんな時間じゃ、自転車屋さんもまだ開いてないし、このままじゃ、学校に遅刻しちゃうよぅ……」
でもデカ島のケータイには『あしたはちゃんと学校に行くから』ってメールが届いたという情報をGetしていた。
翌朝、いつもより早く家を出たあたしは、電車の線路脇の路肩に自転車を止めると、持ってきていたアイスピックを自転車のタイヤにブスッと突き刺した。
プシュー…
見る見るうちに後ろタイヤがへこんでしまう。
「あと4、5分ってところかな…」
ケータイ画面の時計をチラリと見てつぶやくあたし。
7分後―――
自転車に乗ったロムが姿を見せる。
「ロム。たいへんだよぅ。自転車パンクしちゃった」
そう言って彼の前に飛び出すけど、彼は大きくハンドルをきって、あたしを避けて通り抜けてしまう。
「ア~ン、どうしよう……こんな時間じゃ、自転車屋さんもまだ開いてないし、このままじゃ、学校に遅刻しちゃうよぅ……」