また陰口を言われていたようだったけど……



今日は亮が味方についてくれたから



何かが違った。



苦じゃなかった。



「歩、今日、柔道部だよね?頑張って♪」



「……」



あたしの方すら見てくれなかった




あたしらの友情って……



こんなもろいのかな……




そう思っていると、典子に手招きされた

「正直に答えて!先輩とは何もない?」

「当たり前でしょ!」

「……じゃあ、何したの??」

「……言うな、って言われてたんだけど……。言わなきゃだめ?」


「うん。」

「………今日歩の誕生日じゃん。サプライズ……。」

「………は?」



「だからね?」


そう。これは彼に頼まれたこと。今日の歩の誕生日をどんなものにするかで、盛大なパーティーをしてあげたいということだった。

「なんで??」

「……好きなんだって…。」

「え?」

「先輩、歩が好きなのよ。あたしと二人きりじゃないときはどこで誰が見てるか分からないから徹底してたけど、絶対安心だと思ったときは、好青年で協力して!!って。」

「徹底してたって??」

「嫉妬させること。」

「は…?」

そう、あたしはそんな理由でほぼ二日間みんなに嫌われている。