腕を引っ張られるあたしを
二つの目に見つめられていたことも知らずに
次の日…
「おはよう」
「………」
「は?なんで挨拶しないわけ??」
「……お前、昨日何してた?」
低い声でそっと言った亮は怒っていたらしかった
「え…普通に……」
「俺以外の男と帰ることが普通だったっけ?」
ミラレテタ…
すごく焦った
言い訳なんか出来ない
本気で嫌がれば断れたはずだから
それをあたしは断らなかったから……
「……ごめん」
「あやまんなよ」
「でも、浮気とかじゃない…」
「…………」
その後あたし達はずっと無言だった