プルッ……プルル プルル
「はい!歩です」
電話は梶木君からだった
「俺途中で見失って…家行って見たんだけど……、あいつ…家に帰ってないみたいで…」
受話器からは少し息を切らしたようなかすれた声が聞こえた
「…で、今あいつの行きそうなとこあたってみてるんだけど……俺よりも歩ちゃんのほうが詳しいと思って……」
「うん!!あ…私、典子も誘って手分けして捜してみるよ」
「あぁ、よろしく」
ガチャ プー プー プー……
「典子!一緒に真美捜すの手伝って!」
「え?あ…うん、わかった」
校門を出るまでに手短に状況を典子に説明して別れた
「どこよ……真美……」
私はブックオフ、コンビニ、ロフト、一緒にいったことのある場所を次々に訪ねた
日が沈みかけていたので、諦めて学校に戻った