「ふー俺はトマト嫌いだから。」
素良が不機嫌そうにした。

「好き嫌いはダメよ。
美味しくたべるのは
沢山の野菜を入れなくちゃ~
わかった?」


「はいはい・・・・」

歩来といる
素良は、子供みたいな表情に変わる。

あの冷たい男とささやかれた
素良のちがう一面は
歩来が知ってるんだ・・・・


「にーにーこっちにきて」


立ち止まって
二人を見ていたら
奈楠が引っ張った。


  声はかけないでおこう・・・・


俺が歩き出したとき


「ふー・・・トマトたべたら
何ご褒美にしてくれる?」


「な~んでも」
甘い会話に
思わず吹き出してしまった。


  俺もはやく
  本当の恋がしたいもんだな~


「はやく、こっち」

奈楠がせかす。


「つらくなるんだから
見ないといいのに~
よしにーはおバカだね~」
奈楠が言った。


「んなことない、弟だもん
幸せに~って祈ってるよ。」

  正直にくたらしーが・・・・・


奈楠が俺の嫌いな納豆を持ってきた


  やめよーよ、納豆は~