「どこかで食事しようか?」

「私が作りたい。」

「まじ?
じゃ、食料品買っていこう。」


「やった~」

奈楠が子供みたいに飛び上がった。



「よしにー・・・」

「え?」

「よしにーは何食べたいの?」
恥ずかしそうに言った。

「うん~もうこんな時間だから
夜兼用でパスタだな」


「りょーかい!!」


こうやって一緒に歩いていたら
俺らは兄妹には
見えないんだろうな


そんな風に考えていたら
向こう側から
歩来がカートを押して
トマトを見ていた。


歩来は素良と結婚して
ますますきれいになった

やっとむすばれた
本物の愛が
歩来を美しくする



心臓が高鳴って
情けないと思った。