何かにつけて
「女みてーな」
 

そう言われるのが腹が立つ。


思い切って
坊主に頭をまるめた。


「もうおしまいだな~」
苦笑いで鏡の前に立つ。


「もう女なんて言わせねーぞ。」

気合いれだ。


「おまえ、坊主でもいい男だな。」


「負けるなよ、そしてきっと
這い上がるぞ」



自分に言い聞かせた。

奈楠が帰ってきたら
十分な治療を受けさせるためには
ここでやってくしかないから。



「今夜も魚だ。」


悔しくて難しい魚を
さばく練習をし続ける。




奈楠と会うことを
考えていないと
折れそうだったから・・・・



人に認められるには
一に努力
二にも努力

嵐のような日々が流れていく



「おまえに再び会う日まで
俺、がんばるから
おまえもがんばれよ!!」


そうつぶやきながら・・・・