今日のこともあって
林と外で会うことにした。



「寒いんだからさ
家にいれてくれや。」


「どういうつもりだ。」
俺ははらわたが煮えくりかえっていた。



「おまえ、俺が今日
奈楠を迎えに行くって言ったのに
逃げたからだ。」


「奈楠は渡さない。」



「俺の・・・娘・・・
いや~俺の女だからな。」


林の卑怯な笑いに腹が立った。


「おまえ、今なんて言った?」
俺は頭の中で聞き返した。


「俺の女だよ。
あいつは・・・・・」


不精髭を撫でながら
いやらしく笑った。


俺は逆上した。


林を思いっきり殴り飛ばした。
そして何度も
殴り蹴りあげた。


「おまえは、かあさんにも
奈楠にもこうして言うことを
聞かせたんだろう!?」



気がついたら俺はパトカーに
乗せられていた。