そう言ったアズにぃに、
「ああ、そうだったね」

俺は返事をした。

「よくお前とリコを駄菓子屋に連れて行って、結構いろいろなもん奢らされたなあ」

昔を懐かしむように言ったアズにぃに、
「よっちゃんイカとか麦チョコとかね、アズにぃはあんまり買わなかったよね?」

俺は言い返した。

「まあ…3人の中で1番年上だったし、あんまり買っちゃいけないってオカンに言われてたし。

それに何より、お前ら姉弟の喜ぶ顔がすごく嬉しかった」

そこまで言うと、アズにぃは息を吐いて空を見あげた。