「何を?」

カバンを机の横に引っかけると、俺は聞いた。

「ナミちゃんの写真集♪」

カズは机の中からグラビアの写真集を出した。

「ふーん」

俺は返事をした。

たかが写真集だろと言う話である。

「何だよ、冷てーな」

カズがどっかで聞いたようなセリフを言った。

「別に興味ねーもん」

そう返した俺に、
「あのナミちゃんだぜ!?」

カズが熱弁をするように言い返した。

だから何だよ…。

熱くなっているカズに俺は呆れるしか方法がない。

グラビアの話をされても、俺は何も返すことができない。