私が先輩を好きになったのは、入学式の日。

友達に馬鹿にされながら、照れながら
一年生に挨拶する先輩に惚れてしまった。

「ニノ川 隼斗(ニノカワ ハヤト)ッス!!よろしくっ
…じゃなくてよろしく…お願いします!!
おまえ…じゃなくて諸君!!えぇと…」

先輩の挨拶に爆笑している琴羽たちとは正反対に、私だけが頬を赤く染めていた。