「何って…!あんたこそなんなのよッ!!」

「俺?俺は悠里だよ」

「いやいや名前じゃなくてさあ」

少年は少し考えたあと、また笑って答えた

「ちょっとね びっくりさせようかと思ったんだ」

「俺 この場所好きでさ
 毎日来てんのね」

「そしたらさ!海に誰か女の人がいるわけじゃん! これは挨拶しとかなくちゃとね…」

「怒ってるの?」

なんだかニコニコと笑いながら一生懸命喋ってる彼を見ていたら
怒る気も失せた

まぁ 元から今日は化粧もあまりしてなかったしね

許してやろう

「怒ってないから大丈夫だよ」