「美姫…そいつとそういう関係だったのか?」

「ち…違ッ…」

口を結城に塞がれて話すことが出来ない…
「そうだよ!俺らはずっと前から付き合ってたんだ!!分かったら早く消えろ!!」

そして、悠人はとぼとぼと歩いて行った。
悠人が行った頃に、私は結城から解放された。

「何でそういうことするの!?付き合ってるとかってデタラメ言わないでよ!!」

「お前は俺の物なんだ!だから、他の奴なんて許さない!!」

「私を物扱いしないで!!結城なんて…結城なんてだいっ嫌い!!!」

そう言って私は、悠人を追いかけた。
でも、結城と言い争いをしていたせいで、悠人はもう遠くに行っていた。

でも、泣きながら追いかけた。

「ゆぅ…悠人ぉ!!!」

もう走れない。そう思っても、必死で走った。