ミーンミーン

蝉が鳴く夏のある日


私は悠人とプールに行った。

「もうあがろう。」

そう言われて上がろうとした。

「美姫?」

誰かに呼ばれて振り返ると、そこには結城がいた。

「結城…」

「美姫、ちょっと話せるか?」

「うん。」

今日こそ決着つけよう。

「あれ?美姫の友達?初めまして。彼氏の桜井悠人です。」

結城も頭を下げたものの、悠人を睨みっぱなしだ。

「悠人、ちょっとここで待ってて。ちょっと結城と話してくる。」

「おぅ。」

そして、結城と近くのテーブルに座った。
「美姫。彼氏いなかったんじゃ…」

「ごめんね。最近できたの。」

「でもあきらめないぞ。俺はお前に惚れてんだから。」

「勝手な事言わないでよ!美加と別れたからって!!」

結城に抱きしめられた。

「ちょっ…こんなとこ悠人に見られたら…」

「お前は俺だけ見てればいいんだ。他の奴じゃなくて俺だけみてろ。」

ドクン

高まった鼓動。

「…美姫?」

はっ!この声…悠人だ!!

誤解される…
離れたい…