ボーン

ボーン


私は今、香里奈のお葬式にきている。

寝ている香里奈に、何度声をかけても、当たり前のように返事はしない。

でも、香里奈の本体は動かなくても、香里奈の魂は私の側にちゃんといる。
香里奈ってよんだら、ちゃんと返事してくれてる。

私は、そう思いながら天を見上げた。


お葬式が終わってから、香里奈のお母さんから手紙をもらった。

「その手紙を、私が死んだら渡してって言ってたわ。ずっと前に書いたの。」

私は、そっと手紙を開いた。

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dear:美姫


美姫がこの手紙を読んでいるということは、私、死んだのかな?
いや、死んだんだよね。

美姫、今まで仲良くしていてくれて、ありがとう。
彼氏は出来た?
友達は増えた?

もし、そういう人達がいるのなら、その人達と仲良くしてってね。

でも、お願いがあるの。

私を忘れないで。
ずっと私を覚えてて。

手紙と一緒に私の写真が入ってる。
だから、それを時々見て、私を思い出してね。

最後に、、、


美姫大好きだよ。
美姫が親友で良かった。

from:香里奈

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そして、中には香里奈と私の2ショット写真がはいっていた。笑顔な香里奈と私。

「うう゛…香里奈ぁ…グスッ」

それから、香里奈のお父さんとお母さんに礼をして、家に帰った。