部屋に着くと、悠人は疲れた顔をしていた。

そして突然、私に近づいてきた。

ギュッ

悠人に抱きしめられると、体全体が暖かくなる気がする。
ぬくもりを感じている気がする。
それはいいとして、いっこうに離そうとしない。
「…どうしたの?」

「…」

「なんかあったの?」

「…離したくない…好きだから…」

「…あたしも好き。大好き。」

ゆっくりと体が離れた。
悠人の顔が近づいてきた。

私の瞼は、それと同時に勝手に閉じた。

ドクン ドクン ドクン

私の心臓は限界に達していた。

チュッ

そして重なった唇。
そのまま、私達は長い長いキスをした。