「美歩、あそこがいい」

山の一番高い場所まで歩いてきた
山の上は見晴らしがよく芝生も敷いてありお花畑を思わせるほど様々な野花が咲いているけど今は暗くてよく見えない


「ここに座って・・・」
芝生の上に座らせて、俺はゴロンと横に寝転んだ

すぐに、美歩も俺と同じように寝転ぶと

「うわー超ー綺麗・・・・」
満点の星を見て喜んでいる

「昨日とどっちが綺麗?」

無邪気に聞いてくる

「昨日はよく見てなし覚えて無い。
でも、絶対今日の方が綺麗に決まってる」

「なんで?」
俺の顔を覗き込んで聞く

「美歩が隣にいるから・・・」

言った瞬間満面の笑みを俺にくれる

「星はやっぱり美歩と見たい・・・し・・・・」

俺が言い終わる前にキスを落とす美歩

マジっ?超嬉しいけどカメラ回ってる・・・
愛しくて抱きしめたいけど皆見てる・・・

撮影頼んだことを今更ながら後悔


「うれしい・・・」
そう言って唇を離すその顔がたまらなく愛しくて・・・

『撮影なんてクソ食らえだーっ』っと思わず手を伸ばし抱きしめると
体制を崩して俺に覆いかぶさる形になる

俺もう理性が・・・・

でも、カメラ回ってると思うと少し残った理性をフルに使って

「今度は二人っきりで来よう」

そう言って抱きしめたまま美歩を起こして座らせた