レジには、そんな私の苦しみを知ってか知らずか笑顔の店員が立っている。




「商品1点で、2980円ですね。」




愛想のいい女性店員の笑顔が悪魔に見える。




今日は、8月7日。




私の財布の中にはすでに5千円札1枚しか入っていない。



ってことは待てよ?




ここで2980円払ったら、残り2020円?



今月あと20日あまりを2000円で生活しなければならないのか・・。



「ひもじい生活を送れ〜」



そんな空耳がどこからともなく聞こえてきた。