声を先に出したのは基樹さんだった。

基「無理やり決めんなよ」

楓「は・・??」

基「いや。は??じゃねぇ」

基樹さんのキリっとした瞳がまっすぐ私を見る。


基「どうせ迷ってるんだろ?」

ドキン

寒い冬に胸が跳ねる。

基「くくっ・・。図星です!って顔してんべ?」

楓「う゛っっ」