「最近、教室の花がキラキラしてるって思ってたけど蛍チャンが犯人だったって知った時俺、すっげービックリしたんだぜ?」
「何でよ?」
「何で、ってほら蛍チャン、見た目はビシッとしてる感じだしさ。なんつーの?クールビューティー?」
「……それは褒めてるの?貶してるの?」
「うーん、半々?」
「ちょっと、そこは褒めてますよ先生、くらい言えないの!」
「だって、だからこそ水やりを毎日きちんとやってる蛍チャンに感動したわけだしー。そう言う所が優しいなって思ったんだよ?」
「それは、うん。有難う?」
「いえいえ、ドーイタシマシテ!あ、それじゃ俺、着替えなきゃ駄目だから。また教室でね!」
「あ、そうね。うん。って……私も水やりの続きしなきゃ!」
「蛍チャンこそ、朝礼に遅刻しないよーにね!」
「余計なお世話ですっ!」
こうやって話す時間は、一日で5分にも満たない。たったそれだけの時間。
葛城君は決して私を“先生”とは呼んでくれなくて、いつも憎まれ口を叩いてて。
だけど、気がつけばそんな朝の時間を私は心待ちにしていたんだ。
「何でよ?」
「何で、ってほら蛍チャン、見た目はビシッとしてる感じだしさ。なんつーの?クールビューティー?」
「……それは褒めてるの?貶してるの?」
「うーん、半々?」
「ちょっと、そこは褒めてますよ先生、くらい言えないの!」
「だって、だからこそ水やりを毎日きちんとやってる蛍チャンに感動したわけだしー。そう言う所が優しいなって思ったんだよ?」
「それは、うん。有難う?」
「いえいえ、ドーイタシマシテ!あ、それじゃ俺、着替えなきゃ駄目だから。また教室でね!」
「あ、そうね。うん。って……私も水やりの続きしなきゃ!」
「蛍チャンこそ、朝礼に遅刻しないよーにね!」
「余計なお世話ですっ!」
こうやって話す時間は、一日で5分にも満たない。たったそれだけの時間。
葛城君は決して私を“先生”とは呼んでくれなくて、いつも憎まれ口を叩いてて。
だけど、気がつけばそんな朝の時間を私は心待ちにしていたんだ。