帰り道、背中をポンッと空海が叩きオレの横に並んで歩く。
「なぁ―空海―」
「ん―?なんだよ?」
「オレさ、付き合うことにしたんだ―。後輩なんだけど」
「その子の名前なんてーの?」
「わかんね。つーか好きじゃないんだよね―あの子のこと」
淡々と話しを進めていく空海にオレは言ってしまった。
「正直さ〜あんなことされんの、ウザいんだけどな―可哀相で断れなかったし〜いますぐニでもあの子と別れてー」
「お前さ、人の気持ち弄んでんじゃねーよ。ばーか。明日、ちゃんと振ってこい」
「わぁ〜ってるって!ちゃんとすっから」
分かれ道、オレらは分かれた。
「じゃーな!空海♪」
「おう!じゃーな」
そのまんま、走って家へ帰った。