「君名前は?」
「宮下 恋奈あなたは?」
「俺は佐藤 勇気。」
「ねぇ楽しくしてくれるんだよね?」
「あ~うん。」
「何してくれるの?」
「じゃぁとにかく遊ぼう!!」
「何すんの?」
「とにかく遊ぶんだよ!!」
「えっ??」
勇気はそう言って、私の手を引っ張って学校を抜け出した。
「ねぇ教えてよ!どこに行ってるの私たち」
「いいから、いいから~」
「よくないよ!!もう~」
「あら?どこかに牛がいるみたいですね!」
「あ!牛の正体は・・・恋奈だったのか~」
「違うよ!ってか勝手に呼び捨てしないでよね。」
「ダメなんだ・・・恋奈って冷たい。」
「わかった、わかった別に呼び捨てでもいいから」
「やった~♪俺のことも呼び捨てでいいからね♡」
「ほんと調子いいよね!!」
「えへへ。あ!着いたよ!」
「きれ~い。」
「だろ!喜んでもらえてよかった~」
そこは、昼間は、小さい子たちが遊ぶ公園。
でも、夜になると噴水がライトアップされて、
透きとおった水がいろんな色に光っている。
気づけばもう7時をすぎていた。
「勇気もう帰らないと」
「ほんとだ。ごめんこんな時間までつき合せて」
「いいよ」
「じゃぁ家まで送るよ。」
「ありがとう」
「なぁ明日もいろんなとこ行こうぜ!!」
「うん。そうだね。でもどうして私なんかにかまってくれるの?」
「俺ちゃんと命のある人には、精一杯生きてほしいんだ」
「何言ってんの?勇気にもちゃんと命あるじゃん」
「あるけど、たった3ヶ月しかもたない命だから」
「えっ?どうゆうこと?」
「俺ね白血病なんだ。病院にいったらもう手遅れって、
あと3ヶ月しかもたないって言われたんだ
だから命をそまつにしてほしくないんだ。」
「だから助けてくれたんだ。でも諦めちゃだめ!!
私も出来ることがあったら助けるから。」
「ありがとう。楽しい3ヶ月間がおくれそうだよ」