複雑な気持ちに蓋をして迎えた、卒業式の日。


突然かかってきた、ユウキさんからの電話。

「ユズ、卒業おめでとう。高校3年間おつかれさま。どぉだ、彼氏はできたか?(笑)」
 「どぉせ、いませんよ-だっ。誰か紹介してください!」
「あら、紹介ですか。いいのかな?(笑)」
 「むぅ。いいいもん、これから出会うから!」

ほんとに素直じゃない、わたし...
結局のところ、彼女がいてもユウキさんは変わらない。
変わらず接してくれるし、気にかけてくれる。
からかうような口調だって、文句を言いつつも楽しかった。



そんな日々も今日でおしまい。
ユウキさんは無事に大学を卒業して、バイトを辞めることになる。

そして、わたしは大学生になる。