あたしこの前まで地味子で、教室の隅っこにいるような存在で。
私にかけられる言葉はいつも、ブス地味邪魔、という蔑まれた言葉。
そして、侮蔑のまなざし。


いつも自分から話しかける立場の私が、人から誘ってもらえたんだ。


その事実さえ嬉しくて、今にも泣きそう。



私と笑美は、人の視線を感じていた。



「視線が痛いんですけど…」



「そうだね。」



中々一歩が踏み出せないがために、私と笑美はいったんトイレに行くことになったんだ。
トイレで私が笑美に話しかけると



「誰のせいだか分かってる?」



と、笑顔で言われた。