──数10分後
小町ちゃんとのメールは臨が終え。
崇葉はベンチに帰り、私は携帯を返してもらい、今はブランコに乗っている。勿論一人ではない。隣では、臨がブランコに乗っている。
そう、今は臨と私はブランコに乗り、一年生の頃の話しなどをしている。
「てゆーか、臨との一年時の思い出無いんだけど。」
「俺も無いけど、覚えてるのは、『怒られると天井を見る癖』だな!」
「あぁ〜、流行ったね〜それ。」
「流行ったねってあれ、お前の癖じゃねーのかよ!?」
「違う、違う。それより!」
「臨の一年の時の好きな人って誰だっけ?」
「さあ?」
「えっと……あ!班那だ!」
「……せいかい。」
「やった!」
「ところで、宙奈っていつから崇葉の事好きなの?」
「んっと……四年?」
「まじ?すげーな。」
「まあねっ(笑)でもね」
「ん?」
「いろいろ大変なんだよ?」
私はそれから“両思いでも不安な事”を臨に相談した。たくさん、たくさん相談した。だって一番の相談相手は臨なんだもん。
「でね!…って」
「なんかあのベンチにいるヤツラに見られてる感じが……。」
「くくく、ホントだ。」
「「あはは」」