「あ、いいよ。って……」
「何で裸足?」
「ん?あぁ、トイレ掃除♪上靴濡れるで裸足でやってるの。」
「へ〜」
「崇葉、ちゃんと掃除してるの〜?」
「してるし!!」
「アハハ」
崇葉との会話。
珍しい事でもない。
崇葉はこの辺りの掃除をするらしい。
「ね、たか──…「宙奈ぁ〜!」
(え?)
私を呼ぶ声がする。
「茉香?」
そっか、そっか。
そうだよねー。
だって私、崇葉と喋ってたんだもん。
茉香が邪魔しに来るのは“当然”の事───…
「何しにきたの?」
「別にー?」
別に?崇葉に会いに来たんでしょ?
「んじゃジョウロも貸してもらったし行こっか?」
「うん。」
私達は崇葉から離れ、掃除場所に向かった。