──一時間半後
「ありがとうございました〜。」
「ふぅ〜…。終わった〜。」
今日の練習、うんん。
私のバスケ人生でのバスケの練習が終わったんだ。
「あほ〜!」
「バカ!」
「お前の方がバカだし!」「はぁ!?先生!絶対!ぜーたいに崇葉の方がバカだよねー?」
「うーん…。どっちも一緒だわ…。」
「……。まぁ頭の良さは違うけど。」
「それって俺の方が頭が良いって事だろ?」
「違うし!私の方が頭良いに決まっとるし!」
「それはないな!」
「なんだとー!!」
バシ、バシ
「へっ!痛くないよーだ!バーカ!」
ねぇ、崇葉。
「まて!バカ野郎。」
私は今でも、こうして崇葉とバカな事して遊んでるの、前みたいにすっごく楽しいよ?
「バーカ!バーカ!バーカ!」
「痛くないなら逃げるなー!」
崇葉は?
アハハ、つまんないよね?だってさ、崇葉には茉香がいるんだもん。
「うわっと!」
「あ〜!可哀想ー!やっぱバカじゃん?私の後輩苛めないでくれないかなー?」
でもさ、じゃあさ、何で前みたいなそんなキラキラした
笑顔を
笑い声を
喜びを
楽しみを
また私に吹き込んでくれるの?
「ぜってー俺の方が頭が良い!」
「冗談もほどほどに☆」
もしかしてそれは私への嫌がらせだったりするの?
アハハ。だとしたら酷いなぁ〜。アハハ。
「崇葉のバーカ!」
私は最後に大きな声で叫んでやった。
「お前の方がバカだ!」
崇葉も私に叫んできた。
そんな叫びを私のま隣できいていたのは……。
「あ、茉香じゃん!」
───茉香だった。
茉香に聞こえていて当然な位、デカイ声だったよな〜。
少しは嫉妬したかな?
そう思うと悪魔になった気分だった。
「じゃーね!」
「じゃーね!」
お互い、手を降って帰った。