「それでさぁ…昨日あいつ…」


「それやばいぢゃーん??」

「ホンときもいよねぇ…あいつ」

ここはとある女子高の一室
夏休み明けということもあり、席についている生徒はまだら…
だがそれはいつものことで咎めるべきところはない

いつものようにグループで行動し
いつものように陰口を言い合う
いつものように…

「それでさぁ…転校生来るんだってよ!」

「まぢですかぁ!ねえ美奈子!どんな子だろねーww」

「さぁ、でもあいつみたく暗かったら最悪だしぃ」

そういって美奈子は一学期からそのままの落書きの残骸の机を眺めた

「もうくんなっつーの!」
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

「あっチャイム鳴ったってやべーし」

ガラララ

「はいみんな席ついて」

チャイムが鳴り終わると同時に、担任彩川 都が入ってきた

「出席をとる前に、転校生を紹介します」
教室がざわめくなか、彩川は続ける

「入って」

ざわめきがさらに大きくなるなか

ガラララ
彩川が手招きする方向に少女が立っていた

水野 朱音
朱音とかいてあやねと読ませる
顔はティーン向けファッションモデルのモデルのような要旨

スタイルも抜群で、おまけに色白、髪は真っ黒のセミロングで、サイドで結っている


緊張しながらも顔には愛想笑いを浮かべている

「転校生の水野朱音さんです」」

そして黒板に名前を書いた

「初めまして、水野です。よろしくね」