あたしは頭が 真っ白になった。 言葉が見つからない。 「しおり、ほんまゴメン!!」 お父さんはまた 私に土下座をした。 「8月には引っ越し することになったから」 「嫌や!!」 私は立ち上がり イスを蹴った。 私の頬に 涙が流れた。 「でも決まったことやねん ゴメンな・・・。」 お母さんは泣きながら あたしを強く抱きしめた。 あたしはこの時から ほんとに親を 信じなくなった。