あたしと優梨奈は
涼しい部屋で
お菓子を食べながら
クラスの話で
盛り上がっていた。
時計を見たら
7時になっていた。
「もう7時やん!!
あたし帰るな。」
優梨奈はカバンを持ち
慌てて玄関へ向かった。
「何で慌ててるん??」
「今日卓実先輩と
ご飯行くねん!!」
優梨奈は頬を
赤くしながら
靴をはいていた。
「バスケ部の人かぁ。
頑張りや。」
優梨奈ははにかんだ
かわいい笑顔で
私に手を振って
帰って行った。
卓実先輩に恋してる
優梨奈は私が
知らない優梨奈で
あんま好きじゃない。
でも優梨奈が
幸せそうだから
何も言えなかった。