「しおりはいつも
そうやんか。
大事なこと何も
言わへんねんな。」
「ゴメン。」
「ゴメンしか
言わへんのかよ!!」
優梨奈は泣きながら
私の肩を揺さぶった。
優梨奈の声が
聞こえたからか
私と優梨奈を
見てる人がでてきた。
「メールしぃや。
電話しぃや。
手紙書きや。
この3つ守らな
しばきに行くからな。」
優梨奈は涙をぬぐいながら
私の頭を叩き
ニコッと笑った。
私は溢れる涙を
ぬぐいながら
大きく首を縦に振った。



太陽の日射しが眩しくて
遠くで蝉の鳴き声が
聴こえてきた。
もうすぐで夏休みが始まる。
私の大阪での
学校生活も
終わりに近づいてきた。