「あ!そうだ!!チョコ!」



「…チョコ?」



「今日バレンタインでしょ?だからチョコ食べよ?」



「後でな。」




首筋に知也の唇が触れチクッと痛みが走った






…まさか!?




知也を押しのけて

鏡に首筋を写した



やっぱり!





くっきりついた赤いキスマーク




「知也やぁ!こんな場所ばれちゃうじゃん!!!」



「綾は、俺のだもん」




「……そういう問題じゃないでしょ!」




「心配なんだもん。」




そんなの……



私だって同じだよ




会社での知也を知らないから



私だっていつも不安だもん



可愛い女の子がいっぱい知也に話しかけるんでしょう?




「知也!こっちきて」



「?」




キョトンとした表情で近づてきた知也の腕を引っ張った