綺麗にラッピングされた箱を取り出してみる



知也がいないんじゃ

意味ない…ね





ガタっ





「いってぇ〜」




透明なガラステーブルの隣に疼くまっている知也




「知也!」



「小指打った…」




小指を押さえている




どうやらテーブルの足に小指をぶつけたらしい…



「大丈夫?…てゆうかどこ行ってたの…」



「え?トイレだけど?」




「トイレ!?」



「綾が早くキスしなかったからだよ!」





知也…いた。




気付かなかった私は相当バカだと思う…



「なんだ……いたんだ」



「え?何言ってんの綾?」


「…だって…いなくなったからびっくりして…そしたら…トイレだって言うんだもん…」