『…菜月っ』

そう言って、私の肩を支えてくれた。

なんて言えばいいんだろう。

私は普通じゃない。

だからこんなに悩んでる。

『どうした?』

『……ぉ、父さんが。し、死にかけてる。』

『え、じゃあ、早く病院行こうよ。送ってく。』

『ぃぃの。』

そう言った途端、あの記憶が戻って来て。

また涙が出た。

気持ち悪い。