『……っは。』

何も。

考えられない。

息も。

できない。

助けも。

呼べない。

過去(ココ)から。

抜け出せない。

『……っ亮。』

〔菜月ちゃん?とにかく危険な状態なの●●病院ね。〕

ツーツー。

機械音。

電話が切れた。

でも。

動けない。

亮。助けて。


半分気を失っていたのか、
気がつくと太陽が昇って来た。

ようやく携帯を手に取って、彼へ助けを求めた。