電話はお義父さんからのものだった。

電話を切るとお義母さんは「出掛けないといけないの」と言い。

もう一度座布団の上に座る。

『よし、帰ろっ!』

「ごめんなさいね。菜月さん。」

『いえいえ。こちらこそすみません。』

そんな話をしていたら彼はいなくなっていた。

私も帰りの支度をしていた。

するとお義母さんが私に話しかけて来た。

「菜月さん。息子をよろしくお願いします。」

『え。あ、はい。』