『こちら金城 菜月さん。んで、母さん。』

『はじめまして。金城 菜月です。』

「亮の母でございます。いつも息子がお世話になっています。」

『いえ、私がお世話してもらっているようですから。』

『もういいから。上がって。』

人間って緊張を通り越すとありえない力を発揮するんだ。

何を言っていたか覚えてない。

玄関から居間までの距離が長い。

本当に日本家屋だ。

しかも執事とか。

夢見てんのかな?

そう考えてると居間についた。