彼の車があった。

『ごめんね。』

『いいよ。』

何を話していいか分からない。

沈黙が辛い。

『あのさ、金曜さ。菜月の家行っていい?
話したい事あるし。
菜月の手料理も食べたいし。』

『…うん。楽しみにしとくね。何食べたい?』

彼と付き合って3ヶ月。

そろそろいいのかな。


正直、彼とは手を繋いだことしかない。

お互いの家にも行った事ないし。

私たちの関係はゆっくり進んでいる。

遅くても、進んでいる。

まだ若いし。