駐車場に着く。

そこは有名なレストランだった。

『え、こんな高そうな所…』

おっと、しまった。

彼は坊ちゃんだ。



中に入ると数名の人が出迎えてくれた。

こんな所、私には場違いだろう。

『どうぞ、座って』

返事をする声たった二言の『はい』が裏返った。

自分が思ってる以上に緊張している。

笑顔もつくれる訳がない。


一応、ガチガチに固まった脳と体をフルに使って、注文をした。


こんなに緊張したのは、大学入試以来。

って最近だけど。