初めて乗る彼の車は彼の匂いがした。

さらに彼の隣に座っていられるだけで落ち着いた。

でも、胸はドキドキしてた。

何を言われるんだろう。

嫌いとかだったら嫌だな。

『ちょっと話したいことがあるんだ。どこか寄っていい?奢るし。』

『うん』

なんだ、なんだ。

興味もあるが恐怖心もある。

正直、二人きりなんて慣れてない。

誘拐?

な訳ないか。