タクシーに乗って帰ろ。

そう思っていた。

でも、玄関ホールの柱にカッコよく誰かを待っている彼が居た。

それを見た私は胸が踊る。

何てったって、昨日好きなことが明確になったのだから。

『前園?』

『おう、帰ろーぜ。』

『う、うん』

自分が思うに私は彼にベタ惚れだ。

一言、一言にドキドキする。