あ、完全に引かれたな。

なんて思いながら、話続けた。

だいたいここで友情は終わる。

『そっか大変だね。』

一言目は皆同じ。

『じゃあさ、彼氏つくればいいじゃん。
守ってくれる、強い彼氏。
あと人気がある彼氏。』

『そんなの簡単にできない。』

彼はどこまでお気楽なんだ。

自分がこれまでの人生まったく苦労してきてないが故?

『あるよ。簡単にできる方法。』

『何?』

彼は悪戯っ子のように微笑んだ。

『今度!』と言い残して病室から出て行った。