『亮、お母さんに電話したい』

『うん、…いいよ』



その日の夜、私は

ついに母に電話をした。



私たちが母の前から姿を消して半年が経った頃だった。


この半年間、苦しくも幸せな半年間だった。



彼と一緒に居たから苦しさも半減した、

彼と一緒に居たから嬉しさも二倍になった。





そして電話をかける決心をした。

隣に彼も居た。